小説
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向かい(向かい側)
参照物(炉・机・座など)を挟んで、自分と反対の位置にある側。参照物は属格で前に置く。例:hóumes kréla「炉の向かい」。
sénim krélan hóumos.
読み:セーニン クレーラン ホーモス。
| sén-im | kréla-n | hóum-os. |
| 見る-<私が> | 向かい-<対格> | 炉-<属格> |
「炉の向かいが見える。」
kréla を直接目的語に取る名詞用法。中心名詞 kréla の対格 krélan の後ろに、参照点の炉の属格 hóumos を置く。
ésa kréla hóumos mór.
読み:エーサ クレーラ ホーモス モール。
| és-a | kréla | hóum-os | mór. |
| いる-<(軽いものが)> | 向かい<主格> | 炉-<属格> | 広い |
「炉の向かいは広い。」
kréla を主語に使う名詞用法。軽性名詞なので状態の動詞は -a。参照点の炉の属格 hóumos は中心名詞 kréla の後ろに置く。mór は空間について「広い」の意味に使う。
向かいに(副詞的)
与格形 krélai で「向かい側に」という場所の副詞として使う。例:krélai hóumero「向かい側の袋へ」。
hél hóumes krélei!
読み:ヘール ホーメス クレーレイ!
| hél | hóum-es | krél-ei! |
| 座る<命令法><あなたが> | 炉-<属格> | 向かい-<与格> |
「炉の向かいに座れ。」
屋内で炉を挟んだ反対側を指示する日常の命令。kréla は関係名詞「向かい」で、語幹は krél-。参照点となる hóumes「炉の」を伴い、単数与格は krél-ei(krélei)となる。命令法は下向きの話し方として使う。
ésa plána hóumes krélei.
読み:エーサ プラーナ ホーメス クレーレイ。
| és-a | plána | hóum-es | krél-ei. |
| いる-<(軽いものが)> | 帳簿<主格> | 炉-<属格> | 向かい-<与格> |
「帳簿は炉の向かいにある。」
帳簿の所在を述べる文。存在の動詞 és- は主語 plána「帳簿」に一致して軽性 ésa になる。hóumes krél-ei が「炉の向かいに」という屋内の相対方位を表す。kréla の語幹 krél- に与格語尾 -ei が付く。
屋内の相対的な「向かい側」を表す名詞。炉や机、座などを挟んで、自分と反対の位置にある側を指す。屋外の地形や道案内では絶対方位の語(an・du・or・vel)を使うが、屋内の「向かい」は自分の位置を基準にした相対的な位置関係なので、これらの語では直接表せない。名詞として使うときは参照点を属格で前に置く(hóumes kréla「炉の向かい」)。副詞的に「向かいに・向かい側へ」という場所を表すときは与格形 krélai を使う。軽性で、抽象的な空間概念に属する。
軽性・a語幹(単主 kréla、単対 krélan、単属 kréles、単与 krélai)
古高原語 *kréla から。もとは「向き合う・正面にある」という意味の動詞根 *krél- に、もの名詞化の -á がついた形。*krél- 自体は今の言葉には残っていない。
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