lóna

品詞
名詞
意味
柱の木
発音
[ˈlona]
読み
ローナ
分野
動物・植物

意味

  1. 柱の木

    まっすぐ高く伸びる針葉樹。生えている木を言い、軽性で一致する。

    ésa lóna áuren an pélsei.

    読み:エーサ ローナ アウレン アン ペルセイ。

    és-alónaáur-enanpéls-ei.
    いる-<(軽いものが)>柱の木<主格>昇る-<〜した・〜された>上手脂の木-<与格>

    「柱の木は脂の木より高い。」

    性質の程度がまさるときは「an+与格」(〜の上手に)、劣るときは「du+与格」で比べる。「いちばん高い」は an lónail「柱の木々の上手に」と言う。立っている木なので軽性。下向きの性質(「より重い」)も規則どおり an で言うが、皮肉に響く(本文8節)。

    sénim lónan áurenan sélvanes.

    読み:セーニン ローナン アウレナン セルヴァネス。

    sén-imlón-anáur-en-ansélvan-es.
    見る-<私が>柱の木-<対格>昇る-<〜した・〜された>-<対格>セルヴァン-<属格>

    「私はセルヴァンの高い柱の木を見る。」

    自動詞の分詞(形容詞として固まった áuren)の後ろの属格は、動作主ではなく持ち主。

    ésa lóna sé áuren.

    読み:エーサ ローナ セー アウレン。

    és-alónaséáur-en.
    いる-<(軽いものが)>柱の木<主格>この<軽性>高い-<〜した・〜された>

    「この柱の木は高い。」

    分詞 áuren を述語の形容詞として使った文。生えている柱の木は軽性なので、指示詞は sé になり、分詞は軽性・単数・主格で語尾がつかない。伐られて材木になると、まわりの語は重性の一致に変わる。

    þóra lóna áuren.

    読み:ソーラ ローナ アウレン。

    þór-alónaáur-en.
    立つ-<(軽いものが)>柱の木<主格>昇る-<〜した・〜された>

    「高い柱の木が立っている。」

    生えている木は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。分詞 áuren も軽性・単数・主格の形で、一致の語尾はつかない。

    ésa lóna nakélen.

    読み:エーサ ローナ ナケーレン。

    és-alónana-kél-en.
    いる-<(軽いものが)>柱の木<主格><〜ない>-伐る-<〜した・〜された>

    「その柱の木はまだ伐られていない。」

    まだ伐られていない立ち木なので軽性で受け、繋辞は -a をとる。伐り倒したあとは、同じ語でも、受ける語が重性の形になる。

    ái, ésa tókal an lónei sé.

    読み:アイ、エーサ トーカル アン ローネイ セー。

    ái,és-atókalanlón-eisé
    おやいる-<(軽いものが)>きつつき<主格>上手柱の木-<与格>この<軽性>

    「おや、この柱の木の上のほうにきつつきがいる。」

    森の中でふと口にするひとこと。「〜がいる」は「és-+主語+場所」の形で言う。an+与格は「〜の上手で」という意味で、ここでは木の上のほうの位置を表す。生えている柱の木は軽性なので、与格の語尾は -ei、指示詞は軽性の sé になる。指示詞は格によって形が変わらない。きつつきは、木の中が空洞か詰まっているかを知る鳥とされている。

    nílo lóna kélen ílmo.

    読み:ニーロ ローナ ケーレン イルモ。

    níl-olónakél-enílmo.
    吸いこむ-<(重いものが)>柱の木<主格>伐る-<〜した・〜された>水<対格>

    「伐った柱の木は水を吸いこむ。」

    lóna は名詞としては軽性a語幹の形のままだが、伐られた材なので、分詞 kélen も動詞 nílo も重性で一致する。名詞の語尾は軽性で、まわりの語は重性という組み合わせになる。樵や大工が、材を乾かして寝かせる理由を言うときの文。

    þóro lóna kélen só.

    読み:ソーロ ローナ ケーレン ソー。

    þór-olónakél-ensó.
    立つ-<(重いものが)>柱の木<主格>伐る-<〜した・〜された>この<重性>

    「この、伐った柱の木の柱が立っている。」

    lóna「柱の木」は、名詞としては軽性a語幹の語形のままである。けれども伐られて材になっているので、動詞は重性の þóro、分詞 kélen も重性・主格の形(語尾なし)、指示詞も重性の só で一致する。生えている木なら þóra lóna sé となる。

    éso gandér euléren es lónes.

    読み:エーソ ガンデール エウレーレン エス ローネス。

    és-ogandéreuléreneslón-es.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>違うから柱の木-<属格・単数>

    「硬木は柱の木とは違う。」

    物の種類や材質の違いを比べる中立的な用法。比べる相手は es+属格で示す。gandérは重性で、euléren は重性単数の形。lónaは軽性で属格単数は lónes。

    lúin glǘno glünó, krása lóna.

    読み:ルーイン グリューノ グリュノー、クラーサ ローナ。

    lúinglǘn-oglünó,krás-alóna.
    とき凍る-<(重いものが)>氷<主格>ひびが入る-<(軽いものが)>柱の木<主格>

    「氷が凍ると、柱の木にひびが入る。」

    凍りの頃に立ち木が寒さで縦に裂けることを言う。副文は lúin に導かれ、動詞が主語に先立つ。主文も VSO で krása lóna とする。lóna は軽性なので、動詞は軽性の krása をとる。割れきって粉になる意味ではなく、裂け目が入る意味。

  2. 柱材

    伐られて柱や梁にする材木。受ける語は重性で一致する。

    dúlo lóna kélen du orén.

    読み:ドゥーロ ローナ ケーレン ドゥ オレーン。

    dúl-olónakél-enduorén.
    下る-<(重いものが)>柱材<主格>伐る-<〜した・〜された>下手縁<対格>

    「伐った柱材が縁へ下りていく。」

    名詞の lóna は軽性の語形のままだが、伐られた材なので、動詞は重性の -o で一致する。分詞 kélen も重性・主格の形で、語尾はつかない。du+対格で「下手へ」。

    éso lóna só krán.

    読み:エーソ ローナ ソー クラーン。

    és-olónasókrán.
    いる-<(重いものが)>柱材<主格>この<重性>硬い

    「この柱材は硬い。」

    材木を検めるときの言い方。名詞は軽性の語形 lóna のままだが、繋辞は重性の -o、指示詞は重性の só になり、形容詞も重性の形をとる。立ち木について言う þóra lóna áuren(軽性)と比べるとよい。

解説

まっすぐ高く伸びる針葉樹の名。家の柱と梁に使う。軽性のa語幹名詞で、主格の -a は古い脱落の条件に当たるが類推で復元された。生えているあいだは軽性で一致するが、伐られて柱材になると、名詞の語形は軽性のまま、受ける形容詞・分詞・動詞は重性で一致する(根を断たれた木はもう昇らないため)。

文法

軽性・a語幹(語根に強勢)。対 lónan、属 lónes、与 lónei、複与 lónail。伐られた材では一致が重性。

語源

古い脱落の条件に当たるが、類推で語末の a が復元された。

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