sóila

品詞
名詞
意味
髪
発音
[ˈsoila]
読み
ソイラ
分野
身体

意味

  1. 髪

    頭に生える毛。

    ésa sóila némes flúunen sórel.

    読み:エーサ ソイラ ネーメス フルーネン ソーレル。

    és-asóilaném-esflúun-ensórel.
    いる-<(軽いものが)>髪<主格><私>-<属格>洗う-<〜した・〜された>今日

    「今日は髪を洗ってある。」

    日常の文。繋辞 és- が先頭に来て、主語の sóila(軽性・単数・主格)を受けている。持ち主は、属格の代名詞 némes を名詞の後ろに置いて表す。分詞 flúunen は「洗われた(状態にある)」の意味で、軽性・単数・主格なので一致の語尾はつかない。

    ésa sóila dubréles gléin.

    読み:エーサ ソイラ ドゥブレーレス グレーン。

    és-asóiladubrél-esgléin.
    いる-<(軽いものが)>髪<主格>弟妹-<属格>清い

    「妹の髪は清らかだ。」

    「AはBだ」の文で、és-・主語・述語の順に並ぶ。dubrél は人を指すので軽性で、属格は -es。述語の形容詞 gléin は、軽性の主語 sóila に一致する(単数主格なので語尾はない)。

    kranérau dóulin kranó si sóila.

    読み:クラネーラウ ドーリン クラノー シ ソイラ。

    kranér-audóulinkranósisóila.
    伸びる-<双数>もう爪<主格>と髪<主格>

    「爪も髪ももう伸びている。」

    単数の二語を si で並べるので動詞は双数になる。相の副詞 dóulin は動詞の直後、主語の前に置く。

    vrúna líura sóilan sélvan-es.

    読み:ヴルーナ リーウラ ソイラン セルヴァネス。

    vrún-alíurasóil-ansélvan-es.
    巻く-<(軽いものが)>女<主格>髪-<対格>セルヴァン-<属格>

    「女がセルヴァンの髪を結い上げる。」

    日常文。主語 líura は軽性。名詞句内の属格 sélvan-es で「セルヴァンの」を示す。髪 sóila は語彙上軽性の a語幹で、直接目的語は対格語尾 -an を受ける。

    na ésa sóila vrúnen.

    読み:ナ エーサ ソイラ ヴルーネン。

    naés-asóilavrún-en.
    <〜ない>いる-<(軽いものが)>髪<主格>巻く-<〜した・〜された>

    「髪は結い上げられていない。」

    書き言葉・儀礼文。na + ésa + 名詞 + 分詞 vrún-en で「〜している状態にない」。髪 sóila は語彙上軽性なので存在動詞は軽性。

    glákau sóila si líra soilkrélvoi

    読み:グラーカウ ソイラ シ リーラ ソイルクレルヴォイ

    glák-ausóilasilírasoilkrélv-oi
    一瞬引っかかる-<双数>髪<主格>と糸<主格>髪留め-<与格>

    「髪と糸が髪留めで一瞬引っかかる。」

    VSOに従い動詞を文頭に置く。soilkrélvo の与格は soilkrélvoi。並列主語が二つの単数なので動詞は双数。

    tréna endríña sóilan.

    読み:トレーナ エンドリーニャ ソイラン。

    trén-aendríñasóil-an.
    編む-<(軽いものが)>子<主格>髪-<対格>

    「子どもが髪を編む。」

    女児の髪の手入れを表す日常の平叙文。主語endríñaは軽性なので、動詞は3人称単数軽性の-aをとる。髪sóilaは-a語尾の軽性語として扱い、単数対格は語根sóil-に-anをつけてsóilanとなる。自他の所有は明示しておらず、文脈で誰の髪かが決まる。

    trén sóilan!

    読み:トレーン ソイラン!

    trénsóil-an!
    編む<命令法><あなたが>髪-<対格>

    「髪を編みなさい。」

    身近な相手への命令の文。命令法の2人称単数は語根trénのみで、主語や人称語尾をもたない。目的語は通常の対格語尾-anを備えているため、縁の市のような裸の語幹命令とは区別される。

  2. 結い髪

    高く結い上げた髪。身分の高さのしるし。

    na ésa sóila faronáres áuren.

    読み:ナ エーサ ソイラ ファロナーレス アウレン。

    naés-asóilafaronár-esáur-en.
    <〜ない>いる-<(軽いものが)>結い髪<主格>運び人-<属格>昇る-<〜した・〜された>

    「運び人の結い髪は高くない。」

    髪を高く結うほど身分が高いとされるので、九段下りの運び人の結い髪は低い。直説法の文なので na で否定する。述語の分詞 áuren(「高い」、もとは「昇った」)は、軽性の主語 sóila に一致している。

    áuren sóila, áuren þrén.

    読み:アウレン ソイラ、アウレン スレーン。

    áur-ensóila,áur-enþrén.
    昇る-<〜した・〜された>結い髪<主格>昇る-<〜した・〜された>段<主格>

    「髪高ければ段も高し。」

    結い髪の高さが身分の高さを表すことを言った諺。諺の形なので繋辞を落とし、述語の分詞 áuren を名詞の前に出している。前半の分詞は軽性の sóila に、後半の分詞は重性の þrén に一致している。どちらも単数主格なので、一致の語尾はつかない。

解説

頭の髪。体の部分の名詞はふつう重性だが、この語は例外的に軽性で、まわりの語も軽性で一致する。髪は頭の頂から生え、結い上げると上へ伸びるものとされるからである。宮廷では髪を高く結うほど身分が高く、sóila áuren「高き髪」は身分の高さを言う決まった言い方。

文法

名詞・軽性・a語幹(体の部分の中で例外的に軽性)。対 sóilan、属 sóiles、与 sóilei、複 sóilai。

語源

古高原語 *sóila から(a語幹の母音は、ilána・plána・lóna と同じく、活用表の類推で復元された)

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