小説
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遺体
亡くなった人の、息の去った体。息を引き取ってから火葬までのあいだの体を指す。
glǘno leimó só.
読み:グリューノ レイモー ソー。
| glǘn-o | leimó | só. |
| 凍る-<(重いものが)> | 遺体<主格> | この<重性> |
「この遺体は凍っている。」
凍りの頃の実用的な場面。 leimó は重性o語幹なので、主語を受け取る動詞は3人称単数・重性の語尾 -o をとる。指示詞 só も重性で、中心名詞 leimó に一致する。
抜け殻
詩や改まった言葉での比喩。形だけ残って中身(息・心)が去ったもの。韻律ばかり整って心のない詩句や、意味を失った儀礼をさす。
wéina virá sé leimó.
読み:ウェーナ ヴィラー セー レイモー。
| wéin-a | virá | sé | leimó. |
| なる-<(軽いものが)> | 言葉<主格> | この<軽性> | 遺体<対格> |
「この言葉は抜け殻になる。」
詩や改まった言葉での比喩用法。 wéin-「〜になる」は成り行き先を対格にとる。重性名詞 leimó は対格も主格と同じ形。中心名詞 virá は軽性なので、指示詞は sé を使う。形だけ残って中身のない言葉、特に心のない詩句や形式だけの儀礼をさす。
亡くなった人の体。字義は「置かれたもの・後に残されたもの」。高原の信仰では、人が死ぬと軽い息(selvá)は上へ昇って祖先のもとへ向かい、重い体だけが中の世界に置き去りにされる。この語は、その「息が昇り、体が置かれる」という分かれをそのまま名にしたもので、生きている体 gromó とははっきり使い分ける。死者の体を gromó と呼ぶのは、まだ息が宿っているかのように扱うことになり、ぶしつけで不吉とされる。leimó が指すのは、息を引き取ってから火葬の火に移されるまでの体である。北側の高い場所で焼かれて煙が昇ったあと、残った骨は kréin「骨」と呼ばれて納骨所 kreinándo に収められ、もう leimó とは言わない。崖からの転落や溺死で体が見つからない場合は leimó がないので、持ち物を焼いて魂を送る。目上の人の遺体には尊敬の接頭辞をつけて auleimó「御遺体」と言う。王の遺体は宮廷で auleimó aldáres áurenes「高き座の御遺体」と言い、上げ書きにする。人にだけ使い、獣の死骸には使わない。
重性・o語幹(語尾に強勢)。単数主格・対格 leimó、属格 leimós、与格 leimói、双数主格・対格 leimóu、双数属格・与格 leimóun、複数主格・対格 leimúl、複数属格 leimúr、複数与格 leimúls。尊敬形 auleimó。重性なので、受ける動詞は3人称単数で -o、分詞は重性の一致になる。人を重性で指すのは侮辱とされるが、この語は人そのものではなく「息の去った体」を指すので、重性で受けても無礼にならない。
動詞 léim-「置く」に、重いものを指す名詞を作る -ó(重性・o語幹、強勢あり)がついた派生語。強勢が -ó に移り、語根の ´ は消えた。「息が昇って、体が地に置かれる」という葬送の考え方から生まれた語。
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