小説
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笑う(口角が上がる)
口角が上へ上がり、口がわずかに開くこと。顔の物理的な動きそのものを描写する。
múndaura faronár sé.
読み:ムンダウラ ファロナール セー。
| múndaur-a | faronár | sé. |
| 笑う-<(軽いものが)> | 運び人<主格> | この<軽性> |
「この運び人は笑っている。」
運び人どうしのくだけた場面。人を指す faronár は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の語尾 -a を受ける。指示詞 sé は軽性の名詞句に付く軽性形。múndaur- は声そのものではなく、口角と口の動きそのものを描く動詞で、声を出して笑う語とは焦点が違う。
ké múndaures tás?
読み:ケー ムンダウレス タース?
| ké | múndaur-es | tás? |
| <〜か> | 笑う-<あなたが> | <あなた> |
「お前は笑っているのか。」
文頭に ké を置くはい/いいえの問い。同輩から下の者に対する下向きの形なので、2人称単数の語尾 -es を直接使う。主語の代名詞 tás は対比的な強調で動詞の後ろに置いた。múndaur- は顔の動きを見る語として、くだけた場面で使いやすい。
口が(わずかに)開く
笑いには至らず、口角が上がり口がわずかに開く表情の変化。くすぐったいとき、意外なことを聞いたときの反応にも使う。
múndauro múndo némes.
読み:ムンダウロ ムンド ネーメス。
| múndaur-o | múndo | ném-es. |
| 口がわずかに開く-<(重いものが)> | 口<主格> | <私>-<属格> |
「私の口がわずかに開く。」
笑いには至らず、口角が上がって口がわずかに開く表情の変化のみを表す。身体部位を主語にとり、所有者は名詞句の後に属格で置く。主語の口が重性なので、動詞は3人称単数・重性の語尾 -o を受ける。自分自身の顔の変化について述べる場面。
「口が(上へ)昇る」の複合動詞。口角が上へ上がる動きを、そのまま「口が昇る」と言った形で言う。物理的な動きに焦点を当てる言い方で、顔の筋肉の動きがはっきり見える場面(年長の者の顔がくしゃっと崩れて口が開く笑い、くすぐられて口がぽかんと開く笑いなど)に向く。森の言葉や崖道の言葉でやや多い。宮廷語ではやや具体的すぎる、粗野に聞こえる場合もあるが、詩では顔の動きをそのまま描くために使われる。くだけた崖道の言葉では語末の母音の脱落で múndaur になる。
自動詞。完了語根は múndaurs-(二重母音語根に -s- を足す)。
múndo「口」+ áur-「昇る」。複合語として前の要素の強勢が落ち、語末の o と語頭の a が二重母音 au に縮約した(dáu+ombár → dáumbar と同じ縮約)。
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