dáumbar

品詞
数詞
意味
二十
発音
[ˈdaumbar]
読み
ダウンバル
分野
数詞・数量

意味

  1. 二十

    数の20。

    duþélim sélvanan, an fóndaros ráimaros dúlenan dáumbar téir lóurul, dúlenan fáir þrénul.

    読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス ライマロス ドゥーレナン ダウンバル テール ロールル、ドゥーレナン ファイル スレーヌル。

    du-þél-imsélvan-an,anfóndar-osráimar-osdúl-en-andáumbartéirlóur-ul,dúl-en-anfáirþrén-ul
    <〜させていただく>-名乗る-<私が>セルヴァン-<対格>上手源-<属格>ライマル-<属格>下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>二十三瀬-<〜たちを>下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>四段-<〜たちを>

    「ライマルの源から二十三瀬下りた、四段下りの者、セルヴァンと名乗らせていただきます。」

    改まった場での名乗り。固有名も小文字で書く。分詞 dúlenan は二度とも、名前の sélvanan(軽性・単数・対格)に一致している。lóurul と þrénul は道のりの対格。瀬と段は語が違うので、どちらが世代でどちらが身分かがすぐにわかる。

    ésa sélvan dúlen dáumbar lóurul an fóndaros ráimaros.

    読み:エーサ セルヴァン ドゥーレン ダウンバル ロールル アン フォンダロス ライマロス。

    és-asélvandúl-endáumbarlóur-ulanfóndar-osráimar-os.
    いる-<(軽いものが)>セルヴァン<主格>下る-<〜した・〜された>二十瀬-<〜たちを>上手源-<属格>ライマル-<属格>

    「セルヴァンは、ライマルの源から二十瀬下った者である。」

    ある人の世代を、第三者として述べる改まった文。序数を使わず、「分詞 dúlen+数詞+瀬の複数対格(道のりの対格)」で言う。分詞は主語 sélvan(軽性・単数・主格)に一致するので、語尾がつかない。瀬の数が多いのは誉れとされる。

    dúlan dáumbar fáronul du orén.

    読み:ドゥーラン ダウンバル ファーロヌル ドゥ オレーン。

    dúl-andáumbarfáron-ulduorén.
    下る-<彼らが>二十荷-<〜たちが>下手縁<対格>

    「二十の荷が縁へ下りていく。」

    崖道で荷が下ろされていくようすを言う文。dáumbar は dáu(二)と ombár(十)が縮まった不規則な形。三以上の数詞と同じく、後ろの名詞を複数にする。重性名詞の複数は -ul になる。動詞は3人称複数の -an で、複数では性を区別しない。

    dúlim dáumbar téir lóurul an fóndaros ráimaros.

    読み:ドゥーリン ダウンバル テール ロールル アン フォンダロス ライマロス。

    dúl-imdáumbartéirlóur-ulanfóndar-osráimar-os.
    下る-<私が>二十三世代-<〜たちを>上手源-<属格>ライマル-<属格>

    「私はライマルの源から二十三瀬下った者だ。」

    自分の世代を言う、ふつうの話し方の文。改まった名乗りでは謙譲の動詞と分詞 dúlenan を使うが、ここでは直説法の動詞 dúlim を使う。lóurul は道のりの対格で、「何世代下ったか」を表す。身分の段 þrén と語が違うので、世代の話だとすぐにわかる。

    ké víres dáumbar? vírim, ombár dáu fréimau.

    読み:ケー ヴィーレス ダウンバル?ヴィーリン、オンバール ダウ フレーマウ。

    kévír-esdáumbar?vír-im,ombárdáufréim-au.
    <〜か>言う-<あなたが>二十言う-<私が>十二倍-<双数>

    「「二十と言ったか?」「言った。十の二倍だ。」」

    二人の発話。市で数を確かめ合うやりとり。はい・いいえにあたる語がないので、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返して答える(vírim)。そのあとに念押しの言い換えを添える。掛ける数が dáu なので、fréim は双数の fréimau になる。

    rímba lisár dáumbar téir hóumul.

    読み:リンバ リサール ダウンバル テール ホームル。

    rímb-alis-árdáumbartéirhóum-ul.
    数える-<(軽いものが)>書く-<〜する人>二十三世帯-<〜たちを>

    「書記は二十三の世帯(炉)を数えた。」

    倉の司の書記が、税のために村を調べたことを述べる文。人を数えることは相手を下げることになるので、人数ではなく「炉」を数える。数詞 dáumbar téir の後ろなので複数。重性の複数対格は -ul。

    dulíþan kelárai dáumbar gandérul tráimelei sé.

    読み:ドゥリーサン ケラーライ ダウンバル ガンデールル トライメレイ セー。

    dul-íþ-ankel-ár-aidáumbargandér-ultráimel-eisé.
    下る-<〜させる>-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>二十硬木-<〜たちを>年-<与格>この<軽性>

    「この年、樵たちは硬木を二十本下ろした。」

    年代記や森の司の記録に見られる書き方。「この年に」は、与格 tráimelei に指示詞 sé を添えて言う。九十九までの数詞は名詞の前に置き、三以上なら名詞を複数にする。重性の複数対格は -ul になる。

    dúla lourlisá an fóndaros ráimaros dáumbar téir lóurul.

    読み:ドゥーラ ロウルリサー アン フォンダロス ライマロス ダウンバル テール ロールル。

    dúl-alourlisáanfóndar-osráimar-osdáumbartéirlóur-ul.
    下る-<(軽いものが)>系譜の巻<主格>上手源-<属格>ライマル-<属格>二十三瀬-<〜たちを>

    「系譜の巻は、ライマルの源から二十三瀬を下っていく。」

    系譜の巻に書かれた流れが、源から一瀬ずつ下っていくことを言う文。系譜読みが唱えはじめるときの言い方でもある。an+属格で「上手から」。lóurul は道のりの対格で、自動詞 dul- もこの格をとれる。巻は紙なので軽性で、動詞は -a をとる。

    lísa lisár dáumbar ombrílul.

    読み:リーサ リサール ダウンバル オンブリールル。

    lís-alis-árdáumbarombríl-ul.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>二十十拍の句-<〜たちを>

    「書記は十拍の句を二十書く。」

    雨期に家にこもって詩を作る習わしを述べた文。時制がないので、「書く」とも「書いた」とも訳せる。三以上の数詞の後ろの名詞は複数になる。重性名詞の複数対格は -ul。

    sán dáumbar báronul tanfílar un plánei.

    読み:サーン ダウンバル バーロヌル タンフィーラル ウン プラーネイ。

    sándáumbarbáron-ultanfíl-arunplán-ei
    いる<彼らが>二十本-<〜たちが>経糸-<〜らの>内に帳簿-<単数・与格>

    「帳簿には経糸が二十本ある。」

    帳簿の記述。数を単位 báron と併記する形で、数詞 dáumbar が量の名詞 báron を複数主格で受け、数える tanfíl は軽性子音語幹なので複数属格は -ar を取る。un は与格を要求するため、帳簿は複数主格ではなく単数与格 plánei を用いる。帳簿語としては数え単位との併記が定型。

解説

数の二十。十を二つ合わせた数。九十九までの数詞と同じく名詞の前に置き、後ろの名詞は複数にする。dáumbar téir「二十三」のように、一の位をその後ろに続ける。

文法

数詞。格変化しない。後ろの名詞は複数。

語源

dáu「二」+ ombár「十」の縮約 *dáu-ombár。母音が続くところで o が落ち、不規則な形で固まった。三十 téirombar とは作り方が違う。綴りは〈daumbar〉。

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