nóumo

品詞
名詞
意味
顔
発音
[ˈnoumo]
読み
ノーモ
分野
身体

意味

  1. 顔

    頭の前面、目・口のある側。

    té, séir! na sénim nóumo táses.

    読み:テー、セール!ナ セーニン ノーモ ターセス。

    té,séir!nasén-imnóumotás-es.
    そこの方待つ<命令法><あなたが><〜ない>見る-<私が>顔<対格><あなた>-<属格>

    「そこの方、待て!顔が見えない。」

    霧の濃い道で、正体のわからない相手を呼び止める言い方。呼びかけの té は文の頭に置くこともでき、そのときは読点で区切る。目上の人かもしれない相手には、命令法の séir ではなく、決まり文句の seirénde「しばしお待ちを」を使う。

    flúun nóumo táses, endríña.

    読み:フルーン ノーモ ターセス、エンドリーニャ。

    flúunnóumotás-es,endríña.
    洗う<命令法><あなたが>顔<対格><あなた>-<属格>子ども

    「顔を洗いなさい、坊や。」

    親が子に言う下向きの命令。日常では呼格を使わないので、呼びかけの名詞は読点で区切って文の終わりに添える。nóumo は重性o語幹で、主格と対格が同じ形。

    toríro nébro, na sénimor nóumo séulines.

    読み:トリーロ ネーブロ、ナ セーニモル ノーモ セウリネス。

    tor-ír-onébro,nasén-imornóumoséulin-es.
    来る-<もし〜なら>-<(重いものが)>霧<主格><〜ない>見る-<我々が>顔<対格>友-<属格>

    「霧が上がってくれば、友の顔も見えない。」

    霧期の不安を語る言い方。霧の中では名前を呼べないうえに、顔も見分けられない。条件の節は接続詞を使わず、動詞を仮定法にするだけで作る。霧 nébro は重性なので、仮定法の動詞も重性の -o をとる。

    flúuna líura már si nóumo.

    読み:フルーナ リーウラ マール シ ノーモ。

    flúun-alíuramársinóumo.
    洗う-<(軽いものが)>女<主格>手<対格>と顔<対格>

    「女が手と顔を洗う。」

    基本の VSO の文。主語の líura は人なので、動詞は軽性の -a をとる。体の部分 már・nóumo は重性なので、対格も主格と同じ形になる。目的語を二つ並べるときは si でつなぐ。

    flúun már si nóumo, endríña.

    読み:フルーン マール シ ノーモ、エンドリーニャ。

    flúunmársinóumo,endríña.
    洗う<命令法><あなたが>手<対格>と顔<対格>子ども

    「手と顔を洗いなさい、子よ。」

    下向きの命令法2人称単数は、むき出しの語幹 flúun で言う。呼びかけは呼格を使わず、読点で区切って文の終わりに添える。

    lúin émbelimor aursárais, flúunimor nóumo.

    読み:ルーイン エンベリモル アウルサーライス、フルーニモル ノーモ。

    lúinémbel-imoraursár-ais,flúun-imornóumo.
    とき祀る-<我々が>祖先-<〜たちを>清める-<我々が>顔<対格>

    「祖先を祀るとき、我々は顔を清める。」

    lúin の節を主節の前に置いている。祀りのための清めは、ふつう軒で集めた雨水で行う。体の部分 nóumo「顔」は重性o語幹なので、対格も同じ形になる。

    þála dulíña nóumoi.

    読み:サーラ ドゥリーニャ ノーモイ。

    þál-adulíñanóum-oi
    止まる-<(軽いものが)>小下り<主格>顔-<与格>

    「小さな下り(汗)が顔にとどまる。」

    宮廷文での汗の言い方。日常では sélmo が使われ、この語は体を重いものとする見方から、体表に出る水を「小さな下り」として婉曲に指す。語順はVSOで、動詞が文頭に来る。

    un lóuroi, púlo þreílo nóumo.

    読み:ウン ローロイ、プーロ スレイロ ノーモ。

    unlóur-oi,púl-oþreílonóumo.
    内に瀬-<与格>軽く叩く-<(重いものが)>濺ぎ<主格>顔<対格>

    「瀬の中では、濺ぎが顔を叩く。」

    意味2の用法。早瀬のそばで身体にかかる範囲の水飛沫を表す。púl- は他動詞で、主語 þreílo に合わせて3人称単数・重性の語尾 -o をとる。

    sléna nourá nóumoi.

    読み:スレーナ ノウラー ノーモイ。

    slén-anouránóum-oi
    顔を出す-<(軽いものが)>心<主格>顔-<与格>

    「心は顔に出る。」

    比喩用法。隠れた感情や心の動きがわずかに現れる意。「顔に出る」の定型として、書物やことわざ的な文にも見られる。心 nourá は文法上軽性なので、動詞は軽性3人称単数。与格 nóumoi が、表れる場所を表す。

    þuláura naþelár, áuro nóumo éles

    読み:スラウラ ナセラール、アウロ ノーモ エーレス

    þuláur-anaþelár,áur-onóumoél-es
    得意がる-<(軽いものが)>若者<主格>,上がる-<(重いものが)>顔<主格><3人称単数・軽性>-<属格>

    「青年は得意がっており、顔が上がっている。」

    得意がりを述べる文に、顔が上がった様子を無接続で添える常套句。主語の若者に動詞が軽性一致し、顔は体の部分で重性なので áur- が重性一致する。顔一面に得意が表れた意。

    noumovírau némor dáun

    読み:ノウモヴィーラウ ネーモル ダウン

    noumo-vír-aunémordáun
    顔-言う-<双数><我々>二人<主格>

    「我ら二人は顔で通じ合う。」

    夫婦、きょうだい、旧知など、身内の二人が声に出さず意を合わせる場面。主語は双数短语 némor dáun「我ら二人」。双数動詞 -au は人称を表さないため、双数主語は省略しない。

    noumovíran aursárai, na víran aursárai

    読み:ノウモヴィーラン アウルサーライ、ナ ヴィーラン アウルサーライ

    noumo-vír-anaursár-ai,navír-anaursár-ai
    顔-言う-<彼らが>祖先-<〜たちが><〜ない>言う-<彼らが>祖先-<〜たちが>

    「祖先たちは顔で通じ合い、口には語らない。」

    儀礼・系譜の読み上げなどで祖先どうしの通じを述べる、改まった定型句。主語 aursárai「祖先たち」が複数なので動詞は3複の -an をとる。第二節で vír-「言う」の否定を並べ、無言の合図が発語と同格に扱われることを示す。

    noumovíra endríña sé

    読み:ノウモヴィーラ エンドリーニャ セー

    noumo-vír-aendríñasé
    顔-言う-<(軽いものが)>子<主格>この<軽性>

    「この子は顔で伝える。」

    家庭や親しい者どうしの日常の場面。noumovír- は「顔が言う(無言で伝える)」の自動詞で、文の主語は顔そのものではなく、顔で通じる人物にとる。主語 endríña は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。指示詞 sé は名詞句の末尾に置かれる。

    éso nóumo kéumos trém

    読み:エーソ ノーモ ケウモス トレーン

    és-onóumokéum-ostrém
    いる-<(重いものが)>顔<主格>碑-<属格>平ら

    「碑の面は平らだ。」

    書物・碑文の説明として、物事の表面を「面」で表す言い方。nóumo を碑・板・壁などの「面」に使う。名詞句は「名詞+属格」の順。動詞は主語 nóumo に一致し、重性単数主格の trém は語尾をもたない。

  2. 体面

    人前での面目。nóumo dúlo「顔が下りる」は面目を失うこと。

    lúin na glénim, dúlo nóumo némes.

    読み:ルーイン ナ グレーニン、ドゥーロ ノーモ ネーメス。

    lúinnaglén-im,dúl-onóumoném-es.
    とき<〜ない>答える-<私が>下る-<(重いものが)>体面<主格><私>-<属格>

    「答えられなければ、私の面目が潰れる。」

    nóumo dúlo「顔が下りる」は面目を失うという慣用句。敬意や名誉を高さで表す考え方から来ている。詩合わせや問答で返しができないときなどに使う。

    dulíþes nóumo némes un torárail.

    読み:ドゥリーセス ノーモ ネーメス ウン トラーライル。

    dul-íþ-esnóumoném-esuntorár-ail.
    下る-<〜させる>-<あなたが>体面<対格><私>-<属格>内に客-<〜らに>

    「お前は客たちの前で、私の顔をつぶした。」

    相手をとがめる言い方。慣用句 nóumo dúlo の動詞を使役の dulíþ-「下ろす」に変えて、「人の面目を失わせる」の意味にしている。2人称の直説法を使っているので、下向きか、同じ段の相手への言い方になる。

解説

顔。表情や面差しを言う。目上の人の顔は aunóumo と言い、目下の者はそれを正面から見続けないのが礼とされる。比喩で、人前での体面の意味にもなる。

文法

名詞・重性・o語幹。属 nóumos、与 nóumoi、複 nóumul。尊敬形 aunóumo。

語源

古高原語 *nóumo から

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