sóndel

品詞
名詞(軽性・子音語幹)
意味
書物
発音
[ˈsondel]
読み
ソンデル
分野
文字・書物・学び

意味

  1. 書物

    書かれた、または刷られた本。巻物も綴じ本も含む。

    lísa ilanár sílaran ívelan sóndelei.

    読み:リーサ イラナール シーララン イーヴェラン ソンデレイ。

    lís-ailanársílar-anível-ansóndel-ei.
    書く-<(軽いものが)>星読み<主格>暦の月-<対格>新しい-<軽性・対格>書物-<与格>

    「星読みは新しい月を書物に書き記す。」

    暦を司る星の司の記録の言い方。十の灯の昇る日がずれると、星読みが月を一つ足し、それを書き留める。形容詞 ível は sílaran に合わせて、軽性・単数・対格の -an で一致する。

    lísa lisár ánþa rólanais sóndelar.

    読み:リーサ リサール アンサ ローラナイス ソンデラル。

    lís-alis-áránþarólan-aissóndel-ar.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>八巻-<〜たちを>書物-<〜らの>

    「書記は書物を八巻書き写す。」

    書物は量の名詞 rólan「巻」で数える。数詞は量の名詞にかかり、数えるもの(書物)は複数属格にして後ろに置く。rólan は軽性なので、複数対格は -ais。時制がないので、「書き写している」とも「書き写した」とも訳せる。雨期に書を写す習わしを背景にした文。

    lísa lisár téir rólanais sóndelar sórel.

    読み:リーサ リサール テール ローラナイス ソンデラル ソーレル。

    lís-alis-ártéirrólan-aissóndel-arsórel.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>三巻-<〜たちを>書物-<〜らの>今日

    「書記は今日、書物を三巻書く。」

    書の司の勤めを述べる直説法の文。時制がないので、「書く」とも「書いた」とも訳せる。量の名詞は「数詞+量の名詞+数えるものの複数属格」の形をとる。数詞 téir の後ろなので rólan は複数になり、目的語なので複数対格 -ais をとる。書物 sóndel は複数属格 sóndelar で後ろに置く。

    pómbar rólanais sóndelar lísers?

    読み:ポンバル ローラナイス ソンデラル リーセルス?

    pómbarrólan-aissóndel-arlís-ers?
    いくつ巻-<〜たちを>書物-<〜らの>書く-<あなたがたが>

    「お前たちは書物を何巻書くのか。」

    学び舎で、書き手たちに書写の量を尋ねる下向きの問い。疑問詞 pómbar を含む名詞句全体が動詞の前に出る。目的語なので量の名詞は複数対格 rólanais になる。書物は人ではないので、数を尋ねても無礼にならない。

    slúun rólanar sóndelar, ombár ombár fréimai, ombár fréimai.

    読み:スルーン ローラナル ソンデラル、オンバール オンバール フレーマイ、オンバール フレーマイ。

    slúunrólan-arsóndel-ar,ombárombárfréim-ai,ombárfréim-ai.
    千巻-<〜らの>書物-<〜らの>十十倍-<〜たちが>十倍-<〜たちが>

    「書物千巻。十の十倍、そのまた十倍。」

    荷札や帳簿の、数の念押し(freimvirá)の定型。動詞のない名詞句を並べる。千 slúun は量の名詞 rólan を複数属格でとり、rólan がさらに書物を複数属格でとるので、属格が二つ続く。念押しは「掛けられる数+掛ける数+fréim」の順で言い、fréim の数は掛ける数に合わせる(ombár の後ろなので複数)。干潟の千(sélu)との取り違えを防ぐための言い換えで、度量衡の碑の「千とは、十を十度、それを十度」と同じ考えに立つ。

    ésa loimá kéumos só trálen sóndelei.

    読み:エーサ ロイマー ケウモス ソー トラーレン ソンデレイ。

    és-aloimákéum-ossótrál-ensóndel-ei.
    いる-<(軽いものが)>碑の詞<主格>碑-<属格>この<重性>写す-<〜した・〜された>書物-<与格>

    「この碑の詞は、書物に書き写されている。」

    受け身の専用の形はないので、「és-+主語+分詞」で結果の状態を言う。石に刻んだ言葉はその場に据えておくものとされ、書き写して書物に残すのは書の司の役目である。指示詞 só が主語の名詞句の終わりを示し、分詞 trálen はそのあとの述語になる。与格 sóndelei は写す先を表す。

    funeléra lourvirár sárvo sóndelei.

    読み:フネレーラ ロウルヴィラール サルヴォ ソンデレイ。

    funelér-alourvirársárvosóndel-ei.
    書き留める-<(軽いものが)>系譜読み<主格>禁じられた名<対格>書物-<与格>

    「系譜読みは、禁じられた名を書物に書き留める。」

    家の記録の作法を述べた文。死後一年は口にできない名前も、書くことは息を使わないので禁じられず、系譜読みは書き入れておく。重性の sárvo は、主格と対格が同じ形になる。語順は「動詞–主語–目的語–与格」の基本の形。

    voilélan éndrai dulúines sóndelan sé.

    読み:ヴォイレーラン エンドライ ドゥルーイネス ソンデラン セー。

    voil-él-anéndr-aidulúin-essóndel-ansé.
    読む-<〜だろう>-<彼らが>人-<〜たちが>行く末-<属格>書物-<対格>この<軽性>

    「行く末の人々が、この書物を読むだろう。」

    書物の序や詩に見られる言い回し。属格 dulúines を「人々」の後ろに置いて「後の世の人々」と言う。名詞句の中では、名詞のすぐ後ろに属格、そのあとに指示詞 sé が来る。

    meiréndes sóndelan sé némei.

    読み:メイレンデス ソンデラン セー ネーメイ。

    meir-énd-essóndel-anséném-ei.
    与える-<〜しますように>-<あなたが>書物-<対格>この<軽性><私>-<与格>

    「この書物を私に譲ってくれぬか。」

    同じ段の相手への依頼で、願望法の2人称を使う。目下の相手なら命令法 méir、目上の相手なら願望法の3人称にする。sóndel は軽性・子音語幹で、指示詞 sé も軽性の形をとる。

    lúin tóro nébro, na trálan lisárai sóndelais.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、ナ トラーラン リサーライ ソンデライス。

    lúintór-onébro,natrál-anlis-ár-aisóndel-ais.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格><〜ない>写す-<彼らが>書く-<〜する人>-<〜たちが>書物-<〜たちを>

    「霧が来ると、書記たちは書物を写さない。」

    霧の中で書いた字は下へ流れるとされるので、霧期には書物の書き写しを避ける(書物を写すのは雨期の仕事)。否定の小辞 na は動詞の直前に置く。sóndel は巻物も綴じ本も含めた書物全般を指す。

    ésa traimlisá áuren an sóndelail.

    読み:エーサ トラインリサー アウレン アン ソンデライル。

    és-atraimlisááur-enansóndel-ail.
    いる-<(軽いものが)>年代記<主格>昇る-<〜した・〜された>上手書物-<〜らに>

    「年代記はあらゆる書物の中でいちばん尊い。」

    「いちばん〜」は「an+同じ仲間の複数与格」で言う(直訳は「書物たちの上手に高い」)。書かれた言葉を重んじる王国で、年代記が書物の頂に置かれていることを表す。

    trálim sóndelan sé.

    読み:トラーリン ソンデラン セー。

    trál-imsóndel-ansé.
    写す-<私が>書物-<対格>この<軽性>

    「この書物を写す。」

    時制がないので、習慣としても予定としても読める。指示詞は名詞の後ろに置き、格では形が変わらない。

    trála lisár sóndelan.

    読み:トラーラ リサール ソンデラン。

    trál-alis-ársóndel-an.
    写す-<(軽いものが)>書く-<〜する人>書物-<対格>

    「書記は書物を写す。」

    書の司の仕事を述べる、記録の文体の文。動詞–主語–目的語の基本の語順。

    huenéra húena un sóndelei.

    読み:フエネーラ フーエナ ウン ソンデレイ。

    huenér-ahúenaunsóndel-ei.
    抜ける-<(軽いものが)>ため息<主格>内に書物-<与格>

    「書物のなかで、ため息が漏れる。」

    書物・文学的な表現。文章の行間から語り手の心持ちが漏れ出る意。húena は軽性。抽象的な場にも un + 与格を用いる。感情を直接述べるのではなく、静かににじませる書き方。

    ké vóilin þíles sóndelan un þailviréi?

    読み:ケー ヴォイリン シーレス ソンデラン ウン サイルヴィレー?

    kévóil-inþíl-essóndel-anunþailvir-éi?
    <〜か>読む-<〜して・〜く>分かる-<あなたが>書物-<対格>内に高原語(雅称)-<与格>

    「書物を高原語(雅称)で読めるか。」

    学び舎で能力を尋ねる文。副動詞+þíl-「分かる」で、やり方を身につけていてできることを問う。ここでのþailviráは、都の改まった言葉としてだけでなく、高原語全体を雅に呼ぶ名として使う。

解説

書かれた、または刷られた書物一般を指し、詩集・法典・暦・星の書などを含む。巻いたものも綴じたものも指し、数えるときは量の名詞 rólan「巻」を使う。紙でできているので軽性。帳簿 plána や証文 sáindar のような実務の書きつけは、ふつう sóndel とは呼ばない。

文法

②型:sóndel/sóndelan/sóndeles/sóndelei、複 sóndelai

語源

古い語。語源ははっきりしない。

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する