小説
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一万
千の十倍。帳簿で使う大きな位。
lísan lisárai slúumbar lénar sáindarar.
読み:リーサン リサーライ スルーンバル レーナル サインダラル。
| lís-an | lis-ár-ai | slúumbar | lén-ar | sáindar-ar. |
| 書く-<彼らが> | 書く-<〜する人>-<〜たちが> | 一万 | 枚-<〜らの> | 証文-<〜らの> |
「書記たちは証文を一万枚書く。」
書の司の仕事の多さを言う、帳簿や報告で使う言い方。slúumbar は slúun・sénþar と同じく名詞として働き、量の名詞 lén「枚」を複数属格でとる。その lén がさらに証文 sáindar を複数属格でとるので、属格が二つ続く。
dulíþan slúumbar kelárar gandér.
読み:ドゥリーサン スルーンバル ケラーラル ガンデール。
| dul-íþ-an | slúumbar | kel-ár-ar | gandér. |
| 下る-<〜させる>-<彼らが> | 一万 | 伐る-<〜する人>-<〜らの> | 硬木<対格> |
「一万人の樵が硬木を下ろす。」
伐り出しの規模を誇張まじりに言う文。目上の人は数えないが、働き手は人数で数えてよいので、kelár「樵」を複数属格でとれる。slúumbar kelárar 全体が主語なので、動詞は3人称複数になる。
十進法のいちばん大きな位「千の十」、つまり一万。名詞として働き、数えるものを複数属格でとる。帳簿や倉の司の記録、税の雑穀の量など、大きな数を扱う書き言葉で使う。詩ではあまり使わず、「数えきれない」という決まり文句には slúun「千」のほうを使う。
数詞(名詞として働く)。重性・子音語幹。数えるものは複数属格。
slúun「千」+ombár「十」の縮約形。dáu+ombár が dáumbar になったのと同じく、ombár の頭の o が落ち、n が b の前で m に吸収された。
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