小説
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隠れる
人目につかないように身を隠す。見つからない所に身を置いて、やり過ごす。
snelérim un snóvoi
読み:スネレーリン ウン スノーヴォイ
| snelér-im | un | snóv-oi |
| 隠れる-<私が> | 中に | 小屋-<与格> |
「私は小屋の中に姿を隠す。」
屋根のある建物の中に入って人目を避ける、ふつうの動作。「屋根をかぶる」という字義から、守られた場所に身を引く感じを含む。un と与格で場所を示す。
sneléra endríña un kórvoi
読み:スネレーラ エンドリーニャ ウン コルヴォイ
| snelér-a | endríña | un | kórv-oi |
| 隠れる-<(軽いものが)> | 子<主格> | 中に | 倉-<与格> |
「子どもが倉の中に隠れる。」
子どもが人目につかない所へ行く日常の場面。軽性の単数主語 endríña に対して、動詞は3人称単数・軽性の語尾 -a をとる。
こもる
家や屋内に引きこもって人前に顔を出さない。雨期の籠居や喪中の謹慎にも使い、悪い含みは薄い。
snelérim sórel un snóvoi
読み:スネレーリン ソーレル ウン スノーヴォイ
| snelér-im | sórel | un | snóv-oi |
| 隠れる-<私が> | 今日 | 中に | 小屋-<与格> |
「私は今日、小屋に引きこもっている。」
この日一日、人前に出ないでいる意。「人目に立たず、屋根の下にいる」ことを言う語で、単に家の中にいるより、外との関わりを断って内にいるニュアンスが強い。
(雲に)隠れる
月や星が雲に覆われて見えなくなる。雲を「天の屋根」とみる見方から来た用法で、霧に隠れる場合には使わない。
sneléra ilána un fléurei
読み:スネレーラ イラーナ ウン フレウレイ
| snelér-a | ilána | un | fléur-ei |
| 隠れる-<(軽いものが)> | 灯<主格> | 中に | 雲-<与格> |
「星が雲に隠れる。」
雲に覆われて見えなくなる意。雲は「天の屋根」なので、星は屋根の下に身を引いた扱いになる。この語を霧について用いるのは語法として認められない。
snelérau sílarau un fléurei
読み:スネレーラウ シーララウ ウン フレウレイ
| snelér-au | sílar-au | un | fléur-ei |
| 隠れる-<双数> | 月-<双数> | 中に | 雲-<与格> |
「二つの月が雲に隠れる。」
二つの月について自然に用いられる双数の文。月は星ではないので数えられ、双数にすることもできる。主語・動詞とも双数で一致している。
人目につかない所に身を置く、また家や屋内にこもって人前に顔を出さないことを言う、ふつうの動詞。字義は「屋根をかぶる」。高原では、屋根の下は守られた場所と考えられている。雨期の雲も「天の屋根」と呼ばれ、祖先は屋根の上から下界を変わらず見守っているとされる。そのため、この語には「悪いことをしてこそこそする」という暗い響きがほとんどない。隠れるというより「屋根の下に身を引く」という、守られた引きこもりの感じがある。雨期に家にこもって書を写すこと、喪中に人前に出ないこと、身分の高い人の前から下がって控えることにも使える。一方で、霧にまぎれて姿をくらますことには使わない。霧は下からの帳で、祖先にも見通せないものだからである。そういうときは「霧に入る」のような別の言い方をする。屋根の下に隠れるのは祖先の目の届く所にとどまることで、霧に隠れるのは祖先の目の外へ出ることになる、という区別がある。月や星が雲に隠れるときにもこの語を使う。雲は上の層に属するので、星は消えたのではなく屋根の下にあるだけ、という含みになる。
自動詞。名詞から動詞を作る -ér- による派生で、強勢は -ér- にある(snelérim「私は隠れる」、snelérа「(彼が)隠れる」)。法の接尾辞(-él-・-énd-・-és-・-ír-)がつくと強勢はそちらへ移り、語幹の ´ は消える(仮定法1人称複数 snelerírimor「もし我々が隠れたら・隠れても」、推量法 snelerélа「隠れているだろう」)。完了の語幹は sneléer-(e → ee、sneléera「隠れてしまった・姿を消した」)。命令法2単は snelér!「隠れろ」。分詞は snelérен「隠れた・こもった」。隠れる場所は un+与格(un bóralei「家の中に」)で、隠れる相手は es+属格(es senáros「目付から」)で言う。使役の sneleríþ-「隠す・かくまう」は他動詞(強勢は後ろの -íþ- に移る)。
snélo「屋根」(重性o語幹)に、名詞から動詞を作る -ér-「〜でする」がついたもの。字義は「屋根で(身を覆う)」。語幹末の -o は派生のときに落ちる(món → monér- と同じ作り)。
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