snélo

品詞
名詞
意味
屋根
発音
[ˈsnelo]
読み
スネロ
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 屋根

    家の屋根。

    an éndrail snélo, du aursárail fléura.

    読み:アン エンドライル スネーロ、ドゥ アウルサーライル フレウラ。

    anéndr-ailsnélo,duaursár-ailfléura.
    上手人-<〜らに>屋根<主格>下手祖先-<〜らに>天の屋根<主格>

    「人の上には家の屋根、祖先の下には天の屋根。」

    雨期の詩合わせでよく引かれる、動詞のない詩句。an と du、家の屋根(重性の snélo)と天の屋根(軽性の fléura)を対にしている。人は家の屋根の下に、祖先は天の屋根の上にいる、という縦の並びを詠んでいる。

    bróla houmár snélo ível bóralos.

    読み:ブローラ ホウマール スネーロ イーヴェル ボーラロス。

    bról-ahoum-ársnéloívelbóral-os.
    作る-<(軽いものが)>炉-<〜する人>屋根<対格>新しい家-<属格>

    「家の主が家の屋根を新しく葺く。」

    snélo は重性の o語幹名詞(nébro と同じ型)で、主格と対格が同じ形。名詞句は「名詞–形容詞–属格」の順で、形容詞 ível は重性・対格なので語尾がつかない。高原の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。

    bróla kelár snélo bóralos.

    読み:ブローラ ケラール スネーロ ボーラロス。

    bról-akel-ársnélobóral-os.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>屋根<対格>家-<属格>

    「樵が家の屋根を葺く。」

    snélo は重性の o語幹名詞で、主格と対格が同じ形。属格 bóralos は名詞の後ろに置いて「家の」を表す。高原の家の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。

    na éso krén snélo.

    読み:ナ エーソ クレーン スネーロ。

    naés-okrénsnélo.
    <〜ない>いる-<(重いものが)>天井<主格>屋根<主格>

    「天井は屋根ではない。」

    名詞述語文。述語名詞 snélo は主格のまま。家屋の構造を説明する場面で、外を覆う屋根と室内の天井を区別する言い方。

  2. 天の屋根(雲)

    snélo élvares の形で、高原の空を覆う高い雲を言う詩的な表現。一致は軽性。

    ésa snélo élvares dréum, na sénimor sílaran.

    読み:エーサ スネーロ エルヴァレス ドレウン、ナ セーニモル シーララン。

    és-asnéloélvar-esdréum,nasén-imorsílar-an.
    いる-<(軽いものが)>天の屋根<主格>天-<属格>黒い<〜ない>見る-<我々が>月-<対格>

    「天の屋根が黒く、月が見えない。」

    snélo élvares「天の屋根」は高い雲を言う詩的な表現。名詞の形は重性の o語幹のままだが、雲は上に属するものなので一致は軽性になり、繋辞は ésa、述語の形容詞 dréum も軽性の形をとる。雨期の夜によく言う言い方。

    lúin ésa snélo élvares dréum, lúuman aursárai némoran.

    読み:ルーイン エーサ スネーロ エルヴァレス ドレウン、ルーマン アウルサーライ ネーモラン。

    lúinés-asnéloélvar-esdréum,lúum-anaurs-ár-ainémor-an.
    ときいる-<(軽いものが)>天の屋根<主格>天-<属格>黒いご覧になる-<彼らが>昇る<〜し終えた>-<〜する人>-<〜たちが><我々>-<対格>

    「天の屋根が黒いときも、祖先は我々をご覧になっている。」

    雨期に星が見えなくても不安がらない理由を説く、信仰の言い方。雲は上の層に属するので、祖先は屋根の上から変わらず下界を見ていると考えられている。snélo は重性の語形だが、この意味では一致が軽性になる(ésa)。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。

解説

家の屋根。高原の屋根は雪と雨を落とすために傾きが急で、板や黒い薄石で葺かれる。語そのものは重性だが、雲を『天の屋根』(snélo élvares)と言うときには、指しているのが上に属する雲なので、形容詞や動詞は軽性で一致する。

そのほかの用例

glákau snélo si líra snúloi

読み:グラーカウ スネーロ シ リーラ スヌーロイ

glák-ausnélosilírasnúl-oi
一瞬引っかかる-<双数>布<主格>と糸<主格>結び目-<与格>

「布と糸が結び目に一瞬引っかかる。」

VSOに従い動詞を文頭に置く。二つの単数名詞を並列した主語なので、動詞は双数を使う。

文法

重性・o語幹。属 snélos、与 snéloi。「天の屋根」の意味では一致だけが軽性になる。

語源

古高原語 *snélo- から。基本の名詞で、派生・複合の構造は確認できない。

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