bóral

品詞
名詞
意味
家
発音
[ˈboral]
読み
ボラル
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 家

    住まいの建物。

    hóinim du bóral némes.

    読み:ホイニン ドゥ ボーラル ネーメス。

    hóin-imdubóralném-es.
    帰る-<私が>下手家<対格><私>-<属格>

    「(下手の)自分の家へ帰る。」

    日常の言い方。bóral は重性の子音語幹名詞で、石の土台と伐った材で建てるため重性になる。主格と対格が同じ形。高原語には方向を言わない「〜へ」がないので、家へ帰るときも、家が上手にあれば an、下手にあれば du を使って上下を言い分ける。

    bróla houmár snélo ível bóralos.

    読み:ブローラ ホウマール スネーロ イーヴェル ボーラロス。

    bról-ahoum-ársnéloívelbóral-os.
    作る-<(軽いものが)>炉-<〜する人>屋根<対格>新しい家-<属格>

    「家の主が家の屋根を新しく葺く。」

    snélo は重性の o語幹名詞(nébro と同じ型)で、主格と対格が同じ形。名詞句は「名詞–形容詞–属格」の順で、形容詞 ível は重性・対格なので語尾がつかない。高原の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。

    bróla kelár bóral némei.

    読み:ブローラ ケラール ボーラル ネーメイ。

    bról-akel-árbóralném-ei.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>家<対格><私>-<与格>

    「樵が私に家を建ててくれる。」

    VSO の基本の文。bóral は重性の子音語幹名詞で主格と対格が同じ形なので、動詞のすぐ後ろの kelár が主語、その次の bóral が目的語だと語順で決まる。受け手は与格 némei。家は石の土台に柱の木で組み、中心に炉を据える。

    bróla kelár snélo bóralos.

    読み:ブローラ ケラール スネーロ ボーラロス。

    bról-akel-ársnélobóral-os.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>屋根<対格>家-<属格>

    「樵が家の屋根を葺く。」

    snélo は重性の o語幹名詞で、主格と対格が同じ形。属格 bóralos は名詞の後ろに置いて「家の」を表す。高原の家の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。

    brúumo reinándo bóralos só.

    読み:ブルーモ レイナンド ボーラロス ソー。

    brúum-oreinándobóral-ossó.
    落ちる-<(重いものが)>樋<主格>家-<属格>この<重性>

    「この家の樋が落ちた。」

    reinándo は甕も樋も表す。軒から落ちるものとして言われていれば、樋の意味だとわかる。重性なので動詞は -o をとる。時制がないので、文脈によって「落ちる」とも「落ちた」とも訳せる。

    bróla kelár reinándo bóralos só.

    読み:ブローラ ケラール レイナンド ボーラロス ソー。

    bról-akel-árreinándobóral-ossó.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>樋<対格>家-<属格>この<重性>

    「樵がこの家の樋を作る。」

    重性の reinándo は主格と対格が同じ形なので、VSO の語順で目的語だとわかる。名詞句の並びは「名詞–属格–指示詞」で、指示詞 só は中心の名詞 reinándo(重性)に合わせる。樋は軒に渡して雨水を甕へ導く。

    ombrélo bóral só.

    読み:オンブレーロ ボーラル ソー。

    ombrél-obóralsó.
    足りる-<(重いものが)>家<主格>この<重性>

    「この家は、すべてがそろっている。」

    比喩的な意味。家計・備え・役割のすべてが欠けなく整っていることを指す。bóral は重性子音語幹。só は重性の指示詞で名詞句を閉じる。改まった場で家柄を称える言い方。

    hoinénde, faronár! éso bóral fóum.

    読み:ホイネンデ、ファロナール!エーソ ボーラル フォーン。

    hoin-énd-e,faronár!és-obóralfóum.
    帰る-<〜しますように>-<(軽いものが)>,運び人<主格>!いる-<(重いものが)>家<主格>暖かい

    「「おかえり、運び人。家は暖かい。」」

    遠役や崖道から帰った運び人を出迎える場面。hoinénde のあとに、戻った者の居場所としての家が今も暖かいことを述べる。bóral は重性なので存在動詞は éso。形容詞は主格無標で名詞に後置する。

    un bóraloi, éso krén ául an þúlnoi.

    読み:ウン ボーラロイ、エーソ クレーン アウル アン スルノイ。

    unbóral-oi,és-okrénáulanþúln-oi.
    中に家-<与格>いる-<(重いものが)>天井<主格>高い上手床-<与格>

    「家の中で、天井は床より上にある。」

    un+与格が場面の枠を作る。形容詞 ául に続く an+与格は比較で、家屋の構造上、天井が床より上にあることを示す。構造を説明する文脈向きの文。

  2. 館

    丘の上の大家の屋敷。『丘の上の家の方』のように、目上の人を住まいで遠回しに言うのに使う。

    glóira aurél bóralos áurenos.

    読み:グロイラ アウレール ボーラロス アウレノス。

    glóir-aaurélbóral-osáur-en-os.
    お越しになる-<(軽いものが)>あの方館-<属格>昇る-<〜した・〜された>-<重性・属格>

    「高き館の方がお越しになる。」

    目上の人の個人名は口にしないので、住んでいる館で遠回しに言う。bóral は重性なので、分詞 áuren も重性の属格 -os で一致する。動詞は人を受けるので軽性の -a をとる。丘の上にある家ほど身分が高いので、áuren「高き」を添えると大家の館の意味になる。

    glóira ausenár es aubóralos.

    読み:グロイラ アウセナール エス アウボーラロス。

    glóir-aau-sen-áresau-bóral-os.
    お越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>から<お〜になる・御〜>-館-<属格>

    「目付殿が御館からお越しになる。」

    目上の人の住まいなので bóral に au- をつけて「御館」とする(b- の前では接頭辞はそのままの形)。es+属格で「〜から」。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。身分の高い人は住まいで言い表すことが多く、「丘の上の館の方」のように館そのものがその人を指す言い方にもなる。

解説

住まいとしての家、建物。石を積んだ土台の上に、伐った柱の木で組んだ建物で、急な屋根を板か黒い薄石で葺く。伐った材と石でできているので重性。家族や世帯の意味では hóum「炉」を使い、bóral はあくまで建物を指す。

文法

重性・子音語幹。主対 bóral、属 bóralos、与 bóraloi、複 bóralul。

語源

古高原語 *bóral- から。基本の名詞で、派生・複合の構造は確認できない。

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する