小説
左の目次から話を選んでください。
それから
前の文の出来事に続いて、次の出来事が起こることを示す。動詞で始まる二つめの文の頭に置く。
léisa lisár plánan, duói dúlo fáron du orén.
読み:レーサ リサール プラーナン、ドゥオイ ドゥーロ ファーロン ドゥ オレーン。
| léis-a | lis-ár | plán-an, | duói | dúl-o | fáron | du | orén. |
| 書く<〜し終えた>-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 帳簿-<対格> | それから | 下る-<(重いものが)> | 荷<主格> | 下手 | 縁<対格> |
「書記が帳簿を書き終え、それから荷が縁へ下りていく。」
duói「それの下手で」は、出来事の順序をはっきりさせる。
wéiro sáko némei, duói méirim ó endríñei.
読み:ウェーロ サーコ ネーメイ、ドゥオイ メーリン オー エンドリーニェイ。
| wéir-o | sáko | ném-ei, | duói | méir-im | ó | endríñ-ei. |
| いる<〜し終えた>-<(重いものが)> | 塩<主格> | <私>-<与格> | それから | 与える-<私が> | <3人称単数・重性・対格> | 子ども-<与格> |
「私は塩を手に入れ、それから子どもにそれをやる。」
所有の文の文法上の主語は塩なので、-in ではつなげず duói を使う。
drénan kloimárai un krévan, duói léunan mélnan rainiþárei, si na rímba rainiþár virán gráisan.
読み:ドレーナン クロイマーライ ウン クレーヴァン、ドゥオイ レウナン メルナン ライニサーレイ、シ ナ リンバ ライニサール ヴィラーン グライサン。
| drén-an | kloimár-ai | un | kréva-n, | duói | léun-an | méln-an | rainiþár-ei, | si | na | rímb-a | rainiþár | vir-án | gráis-an. |
| 参る-<彼らが> | 弟子-<〜たちが> | 内に | 練習の場-<対格> | それから | 申す-<彼らが> | 詩-<対格> | 師-<与格> | と | <〜ない> | 数える-<(軽いものが)> | 師<主格> | 言葉-<対格> | 悪い-<対格> |
「弟子たちは稽古の場へ参り、それから師に詩を申し上げる。師は言い誤りを数えない。」
宮廷や学び舎での詩の稽古を言った文。弟子の行いは謙譲の補充形で表し、drén-「参る」と léun-「申す」を使っている。un krévan は「稽古の場へ」で、本番ではない場であることを示す。virán gráisan「悪い言葉」は、ここでは無礼な言葉ではなく、言い損なった語を指す。形容詞 gráis は名詞の後ろに置かれ、軽性・対格の -an で一致している。
ombrélo fáron, duói dúlimor du dulándo.
読み:オンブレーロ ファーロン、ドゥオイ ドゥーリモル ドゥ ドゥランド。
| ombrél-o | fáron, | duói | dúl-imor | du | dulándo. |
| 足りる-<(重いものが)> | 荷<主格> | それから | 下る-<我々が> | 下手 | ドゥランド<対格> |
「荷はそろってる。じゃあ、ドゥランドまで下ろう。」
運び人のくだけた言葉。duói「それから」は出来事の順序。dúl-imor「下る-1PL」は崖道の言葉で双数の代わりに複数で受ける形。くだけた話し方では語末の母音が落ち ombrélo → ombrél となる(語末が子音の dúl-imor は脱落しない)。
duói brésdula lisár.
読み:ドゥオイ ブレスドゥラ リサール。
| duói | brésdul-a | lisár. |
| それから | 胸を下げる-<(軽いものが)> | 書記<主格> |
「それから、書記が前へ身を乗り出した。」
記録・年代記風の直説法。副動詞的小辞 duói が後続文の頭に立ち、出来事を順に並べる。主語は書記。brésdul- はくだけた場では避けられ、記録では改まった動作描写として使う。
klóimim treníman, duói téndim treníman.
読み:クロイミン トレニーマン、ドゥオイ テンディン トレニーマン。
| klóim-im | trením-an, | duói | ténd-im | trením-an. |
| 学ぶ-<私が> | 織り模様-<対格> | それから | 織る-<私が> | 織り模様-<対格> |
「私は織り型を覚え、それからその織り模様を織る。」
修練・制作の場面。後文の主語は同一話者で省略している。duói は出来事の継起を表す。目的語は名詞句を繰り返す。
gúna vríma, duói hóina.
読み:グーナ ヴリーマ、ドゥオイ ホイナ。
| gún-a | vríma, | duói | hóin-a. |
| 集まる-<(軽いものが)> | 仲間<主格> | それから | 帰る-<(軽いものが)> |
「仲間(一同)が集まり、それから帰った。」
記録文のような継起的な文。vríma は単数扱いの総称名詞。duói が第二文を導き、主語は省略。動詞 hóina は前の主語 vríma を受ける。
snǘlim, duói huenéra hueníña
読み:スニューリン、ドゥオイ フエネーラ フエニーニャ
| snǘl-im, | duói | huenér-a | hueníña |
| 働く-<私が>, | それから | 抜ける-<(軽いものが)> | 作業中の漏れ声<主格> |
「働いていると、うっかり声が漏れる。」
作業の合間の場面。duói で、作業と声の漏れを継起につなげる。
houmkrúelo mérvo, duói houmkrúelo houmbrúndo.
読み:ホウンクルーエロ メルヴォ、ドゥオイ ホウンクルーエロ ホウンブルンド。
| houmkrúel-o | mérvo, | duói | houmkrúel-o | houmbrúndo |
| ざわつく-<(重いものが)> | 村<主格> | それから | ざわつく-<(重いものが)> | 寄り合い<主格> |
「村がざわつき、それから寄り合いがざわつく。」
duói「それから」で出来事の順序を示し、ざわつきが村から寄り合いへと及んでいく感覚を出す。書き言葉や年代記風に、同じ動詞を繰り返して広がりや厚みを表すことができる。節は主節として duói の前に区切りの読点を打つ。
tánim térno, duói snámim.
読み:ターニン テルノ、ドゥオイ スナーミン。
| tán-im | térno, | duói | snám-im |
| 張る-<私が> | 弦<対格> | それから | 射る-<私が> |
「弦を張り、それから射る。」
弓に弦を張って射る作業を指す日常文。射る動詞 snám- が加わることで、térno が弓の弦として読まれる。duói は手続の継起を表す。重性o語幹 térno の単数対格は主格と同形で、目的語に格語尾が立たない。
rímbim térnul, duói sálim térno.
読み:リンビン テルヌル、ドゥオイ サーリン テルノ。
| rímb-im | térn-ul, | duói | sál-im | térno |
| 数える-<私が> | 弦-<〜たちを> | それから | 鳴らす-<私が> | 弦<対格> |
「弦(複数)を数え、それから弦を鳴らす。」
楽器の張弦を数えてから一本を試すような、張替・調弦の場面。térno の複数主格・対格は térnul で、segmented では térn-ul と分ける。duói で二つの手順を並べる。sál- は「ならす」の他動詞で、弦楽器の弦を弾いて鳴らす文脈に合う。
bríno térno, duói na snámim.
読み:ブリーノ テルノ、ドゥオイ ナ スナーミン。
| brín-o | térno, | duói | na | snám-im |
| ほつれる-<(重いものが)> | 弦<主格> | それから | <〜ない> | 射る-<私が> |
「弦がほつれ、それからは射らない。」
普通文はVSOなので、動詞 brín- に -o がついた bríno を前に出し、主語 térno を後ろに置く。duói は継起の接続小辞で、二文目の頭に来る。na が否定小辞として動詞に前接し、主語の「私」は語尾 -im で示される。
(唱えや記事で)その次に
年代記の項目を読み上げるときや、系譜の名を一瀬ずつ唱えるときに、決まった順の項目や名と名をつなぐ改まった用法。
áuran ombára ilánai, duói dulíþan kelárai dulfáron.
読み:アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥオイ ドゥリーサン ケラーライ ドゥルファーロン。
| áur-an | ombára | ilán-ai, | duói | dul-íþ-an | kel-ár-ai | dulfáron. |
| 昇る-<彼らが> | 十 | 灯-<〜たちが> | その次に | 下る-<〜させる>-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 下ろし荷<対格> |
「十の灯が昇る。その次に、樵たちが下ろし荷を下ろす。」
年代記の記事を読み上げる場面。決まった順の項目を、文1, duói 文2の形でつなぐ改まった用法。duóiは原因ではなく単に項目順を示す。第二節は動詞で始まる。
lóima ólmar þelán ráimaros, duói lóima ólmar þelán gléinaros.
読み:ロイマ オルマル セラーン ライマロス、ドゥオイ ロイマ オルマル セラーン グレーナロス。
| lóim-a | ólmar | þel-án | ráimar-os, | duói | lóim-a | ólmar | þel-án | gléinar-os. |
| 唱える-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 名前-<対格> | ライマル-<属格> | その次に | 唱える-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 名前-<対格> | グレイナル-<属格> |
「年長者がライマルの名を唱え、その次に、グレイナルの名を唱える。」
系譜の名を一瀬ずつ唱える儀礼の場面。duóiは名と名を結び、前の名を上手、次の名を下手に置く。名は属格で「〜の名」とする。主語は年長者。
前の文で述べた出来事の「あとに」次の出来事が起こることを示す、継起の接続の小辞。「文1, duói 文2」の形で、動詞で始まる二つめの文の頭に置く。高原語では時間を源から流れ下る川と見るので、前の出来事を川のひと続きの瀬に見立てて、「その下手で」次のことが起こると言う。字義は「それの下手に」で、du+与格で「〜のあとに」と言う言い方(du nébroi「霧のあとに」)を、前の文全体を受ける重性の代名詞 ó に当てはめたもの。時の流れは地を流れる水と同じく重いものとされるので、前の文の主語が人や星のような軽いものでも、ói は重性のまま変わらない。 並列の si「と」が二つの事柄を同じ高さに並べるのに対し、duói は前の事柄を上手、後の事柄を下手に置いて、順序をはっきりさせる。漠然と「のちに・後日」を言う副詞 dulúin とは違い、duói は前の出来事のすぐ次に続くことを言う。理由や結果を言うときは es(から)の言い方を使い、duói は使わない。そのため duói でつないでも「だから」の含みはない。 年代記の記事は、十の灯が昇った日、最初の下ろし、湖が凍った日と決まった順に並ぶ。こうした記事の項目を話し言葉で読み上げるときに、項目どうしをつなぐ語としてよく使われる。系譜読みが源から一瀬ずつ名を唱えるときにも、名と名のあいだに duói を挟む唱え方があり、改まった響きをもつ。反対の「それより前に」を an ói と言うこともできるが、決まった語にはなっておらず、まれにしか使われない。
接続の小辞。強勢あり(ói に強勢。du は無強勢で寄りかかる)。二つめの節の最初に置き、そのあとに na・mé か動詞が来る(例:léisa lisár plánan, duói dúlo fáron du orén.「書記が帳簿を書き終え、それから荷が縁へ下りていく」)。形は変化せず、前の文の性にも一致しない。書き言葉では一語で〈duoi〉と書き、前の文との間に区切りの印を打つ。詩の韻律では du が軽い音節、ói が重い音節になる。くだけた話し方や崖道の言葉では縮まって dói ともいう。 音節は du-ói の二つ(oi は二重母音)。
前置詞 du「下手」と、重性の3人称代名詞 ó の与格 ói の組み合わせ「それの下手で」が固まったもの。du+与格で時の「あと」を表す言い方(du nébroi)から来ている。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。