小説
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支える
重い物に身体や道具の重みで持続的に耐える。据え置く(一時の動作)ではなく、時間を通じて体重をかけ続ける。
krúnan faronárai gandér.
読み:クルーナン ファロナーライ ガンデール。
| krún-an | faronár-ai | gandér. |
| 支える-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 硬木<対格> |
「運び人たちが硬木を支えている。」
降ろし場や荷場での共同作業を示す文。複数人が体重をかけて硬木の重みに耐えている。硬木は重性名詞で、対格語尾はつかないが、VSO語順により目的語とわかる。主語が複数なので動詞は3PLを用いる。
krún fáron, ende.
読み:クルーン ファーロン、エンデ。
| krún | fáron, | ende. |
| 支える<命令法><あなたが> | 荷<対格> | どうぞ |
「荷を支えてくれ、頼む。」
荷役での依頼。命令法2単は語幹がそのまま語末に立つ。重性の荷は対格無標。endeは、依頼・頼みとして固まった小辞。市や降ろし場でよく使われる簡潔な言い方。
krúno kravó múndo si grél
読み:クルーノ クラヴォー ムンド シ グレール
| krún-o | kravó | múndo | si | grél |
| 支える-<(重いものが)> | 顎<主格> | 口<対格> | と | 喉<対格> |
「顎は口と喉を支える。」
書物の解剖的記述の場面。kravó は主語でも重性なので動詞は3人称単数・重性の -o に一致する。múndo と grél も重性で、単数の直接目的語は無標。目的語を si で並べても、動詞の数は主語のみに一致する。
krún fáron só krúmoi, ende.
読み:クルーン ファーロン ソー クルーモイ、エンデ。
| krún | fáron | só | krúm-oi, | ende. |
| 支える<命令法><あなたが> | 荷<対格> | この<重性> | 腰-<与格> | どうぞ |
「この荷を腰で支えてください。」
荷の受け渡しや運び作業での手順指示。対象 fáron só に次いで、荷を支える位置としての腰を krúm-oi の与格に取る。与格接辞は -oi。裸語幹の命令に ende を添えて、依頼の形にしている。
krúno snóimo fúnelos fáron.
読み:クルーノ スノイモ フーネロス ファーロン。
| krún-o | snóimo | fúnel-os | fáron |
| 支える-<(重いものが)> | 荷受け<主格> | 綱-<属格> | 荷<対格> |
「綱の荷受けが荷を支える。」
《荷受け》は荷や綱が乗る受け部を指す用法。《綱》の単数属格を後置し、受け部が誰・何のものであるかを示す。主語は重性で、動詞語尾は HV。
支える(比喩)
人・言動・計画を裏から支える。身体で物を受ける行為から転じた比喩で、改まった場で相手を励ますときや、手紙で礼を言うときに用いる。
krúnim virán táses.
読み:クルーニン ヴィラーン ターセス。
| krún-im | vir-án | tás-es |
| 支える-<私が> | 言葉-<対格> | <あなた>-<属格> |
「「あなたの言葉を支えます。」」
日常会話で、親しい相手や目下・対等相手に、その発言・申し出・約束を追認して後押しする場面。krún- は本来、重い物に身体や道具の重みで持続的に耐える動詞だが、抽象物・行為を目的語にとると「支える(比喩)」の用法になる。krúnim は直説法・1人称単数で、主語の代名詞は省略されている。目的語 virán は軽性 a 語幹 virá の対格、táses は二人称単数属格「あなたの」。
dukrúnim auloimán aulisáres.
読み:ドゥクルーニン アウロイマーン アウリサーレス。
| du-krún-im | au-loim-án | au-lis-ár-es |
| <〜させていただく>-支える-<私が> | <お〜になる・御〜>-詞-<対格> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<属格> |
「「書記の方の詞を、手前が支えます。」」
書簡・改まった場で、目上の書記の方の詞(公言・決まり文句・申し立て)を追認し、保障する意。敬語では所有者だけでなく所有されるものにも au- を添えるため、`loimán` を `auloimán` とする。動詞には謙譲の接頭辞 du- を添え、所有者名も au- 付き属格 aulisáres にしている。語順は VSO で、主語は語尾 -im から判別される。
重い物に身体や道具の重みで持続的に耐える。一度据え置く(léim-)や手だけで持つ(kráil-)とは異なり、体重をかけて一定時間保ち続ける行為を指す。降ろし場で腕木や丸太を何人かで同時に耐える、家屋の補修で倒れかけた梁を押しとめる、橋の修繕で架け木に体重をかける、といった場面での基本的な作業動詞。複数の人が同じ方向に体重をかける「共同の支え」のイメージを含む。降ろし場の継ぎ場で荷を持ち替えるとき、あるいは大石段で荷車を押さえるときにもこの動詞を使う。
sénim kranó krunós.
読み:セーニン クラノー クルノース。
| sén-im | kranó | krun-ós |
| 見る-<私が> | 硬い先<対格> | 棒-<属格> |
「棒の硬い先を見ている。」
道具・木材の手入れ確認。kranóは身体語から器物の硬い縁・先端へ転じた用法。名詞句は「中心名詞+属格」で、対象を示す。krunóの属格は重性o語幹の-os。
klúno gólvo un krúndoi.
読み:クルーノ ゴルヴォ ウン クルンドイ。
| klún-o | gólvo | un | krúnd-oi. |
| 埋もれる-<(重いものが)> | 旧道<主格> | 内に | 泥-<与格> |
「旧道は泥に埋もれている。」
記録文。主語はgólvo「旧道」。泥の中に沈んで、道の痕跡が取り出せなくなっている状態を示す。主語が重性o語幹なので動詞は-oで受け取る。
ráuma endríña krúndoi.
読み:ラウマ エンドリーニャ クルンドイ。
| ráum-a | endríña | krúnd-oi |
| 歩く-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 泥地-<与格> |
「子どもがぬかるみを歩いている。」
ráum-「歩く」では、歩く道・舞台は裸の与格で示す。un を添えた前置詞句にはしない。
他動詞。3SG.LT: krúna, 3SG.HV: krúno。命令2SG: krún。完了語幹: króun-(u→ou)。
古高原語 *krún- から
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