ilána

品詞
名詞
意味
灯
発音
[iˈlana]
読み
イラーナ
分野
自然・天体・天候・地形

意味

  1. 灯

    夜にともる火・明かり。

    áura selvá an ilánais.

    読み:アウラ セルヴァー アン イラーナイス。

    áur-aselváanilán-ais
    昇る-<(軽いものが)>息<主格>上手灯-<〜たちを>

    「息は星々のもとへ昇る。」

    selvá は軽性a語幹なので、動詞は軽性の -a をとる。星を数を問わずに総称しているので、複数対格の ilánais を使う。

    toríro nébro es orénos, na senéimor ilánais.

    読み:トリーロ ネーブロ エス オレーノス、ナ セネーモル イラーナイス。

    tor-ír-onébroesorén-os,nasen-é-imorilán-ais
    来る-<もし〜なら>-<(重いものが)>霧<主格>から縁-<属格><〜ない>見る-<〜だろう>-<我々が>灯-<〜たちを>

    「縁から霧が上がってくれば、我々には星が見えなくなるだろう。」

    霧 nébro は重性o語幹なので、仮定法の動詞も重性の -o をとる。帰結の部分は推量法で、na で否定している。1人称の語尾の前では、推量法の -él- の l が落ちて -é- になる。

    lúin áuran ombára ilánai, dulíþan kelárai gandér.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥリーサン ケラーライ ガンデール。

    lúináur-anombárailán-ai,dul-íþ-ankel-ár-aigandér.
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>下る-<〜させる>-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>硬木<対格>

    「十の灯が昇ると、樵たちは硬木を下ろす。」

    「〜とき」の節は lúin で始め、ふつう主節の前に置く。ombára ilánai「十の灯」は星座の名前で、古い形の「十」が固まって残ったもの。星を数えているわけではない。

    aurénde selvá! an ilánais.

    読み:アウレンデ セルヴァー!アン イラーナイス。

    aur-énd-eselvá!anilán-ais.
    昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)>息<主格>上手灯-<〜たちを>

    「「ごきげんよう(あなたの息が昇りますように)。」「星々へ。」」

    二人の発話(挨拶と返し)。会ったときと別れるときの挨拶。返しは、動詞を省いた前置詞句だけで答える。語尾 -énde が、市で聞く ende と同じ響きなので、尋はここで二つのつながりに気づくかもしれない。

    wéinsa ólmar ilánan.

    読み:ウェーンサ オルマル イラーナン。

    wéins-aólmarilán-an.
    なる<〜し終えた>-<(軽いものが)>年長者<主格>灯-<対格>

    「年長の方は星になった。」

    「〜になる」wéin- は、なったものを対格で言う(行き着く先の対格)。死後一年が過ぎて昇名が定まった死者について言う。

    éso nébro an orénoi, esós na sénimor ilánais.

    読み:エーソ ネーブロ アン オレーノイ、エソース ナ セーニモル イラーナイス。

    és-onébroanorén-oi,esósnasén-imorilán-ais.
    いる-<(重いものが)>霧<主格>上手縁-<与格>だから<〜ない>見る-<我々が>灯-<〜たちを>

    「縁の上手に霧がある。だから、我々には星が見えない。」

    esós「それから(それゆえ)」は理由と結果。es pós「なぜ」と対になる。

    áurau sílarau an ilánais.

    読み:アウラウ シーララウ アン イラーナイス。

    áur-ausílar-auanilán-ais.
    昇る-<双数>月-<双数>上手灯-<〜たちを>

    「二つの月が、星々のほうへ昇る。」

    都の言葉。双数の主語には双数の動詞。

    áuran sílarau an ilánais.

    読み:アウラン シーララウ アン イラーナイス。

    áur-ansílar-auanilán-ais.
    昇る-<彼らが>月-<双数>上手灯-<〜たちを>

    「二つの月が、星々のほうへ昇る。」

    崖道の言葉。名詞は双数のまま、動詞は複数で受ける。

    lúin élþa ilána, tóra senár.

    読み:ルーイン エルサ イラーナ、トーラ セナール。

    lúinélþ-ailána,tór-asen-ár.
    とき燃える-<(軽いものが)>灯<主格>来る-<(軽いものが)>見る-<〜する人>

    「灯がともると、目付がやって来る。」

    縁の市の夕方の言い方。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。ilána は軽性a語幹なので、動詞 élþa も tóra も軽性の -a をとる。主節も VSO の語順どおり、動詞 tóra が主語 senár の前に来る。

    toríro nébro, na elþéla ilána faronáres.

    読み:トリーロ ネーブロ、ナ エルセーラ イラーナ ファロナーレス。

    tor-ír-onébro,naelþ-él-ailánafaron-ár-es.
    来る-<もし〜なら>-<(重いものが)>霧<主格><〜ない>燃える-<〜だろう>-<(軽いものが)>灯<主格>荷-<〜する人>-<属格>

    「霧が上がってくれば、運び人の灯もともらなくなるだろう。」

    崖道でよく聞かれる嘆き。条件の節は動詞を仮定法にするだけで作る。霧 nébro は重性なので、動詞は重性の -o をとる。帰結の節は推量法で、否定の na を動詞の直前に置く。ilána は「夜にともる明かり」の意味で、属格の faronáres「運び人の」が後ろからかかる。

    aurélan ombára ilánai dórel.

    読み:アウレーラン オンバーラ イラーナイ ドーレル。

    aur-él-anombárailán-aidórel.
    昇る-<〜だろう>-<彼らが>十灯-<〜たちが>明日

    「明日、十の灯が昇るだろう。」

    星読みが年の始まりを告げるときの言い方。ombára は星座名の中にだけ残る古い形の「十」で、「そろった・満ちた」という意味を帯びる。格変化はせず、複数の ilánai を前から飾る。ilánai は a語幹 ilána の複数主格で、語根 ilán- に軽性の複数主格の語尾 -ai がついた形。動詞の前に出られる語は限られているので、時を表す dórel は文末に置く。確かでない未来なので推量法を使う。

    lúin áuran ombára ilánai, dúlan kelárai du orén.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥーラン ケラーライ ドゥ オレーン。

    lúináur-anombárailán-ai,dúl-ankel-ár-aiduorén.
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>下る-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>下手縁<対格>

    「十の灯が昇ると、樵たちは縁へ下りていく。」

    「〜とき」の節は lúin で始めて、主節の前に置く。ombára ilánai「十の灯」は年の始まりを告げる星の群れの名前で、ombára は数えた結果ではなく名前の一部。そのため、星を数えることの禁忌には当たらない。ilánai は語根 ilán- に複数主格の語尾 -ai がついた形。

    áura ilána, mé ombér, lamér.

    読み:アウラ イラーナ、メー オンベール、ラメール。

    áur-ailána,méombér,lamér.
    昇る-<(軽いものが)>灯<主格><禁止・願いの打ち消し>指さす<命令法><あなたが>掌を差し上げる<命令法><あなたが>

    「星が昇る。指さすな、掌を差し上げよ。」

    星を指さすのは禁忌なので、手のひらを上に向けて目の高さより上へ差し上げ、視線で方向を示すよう子どもに教える言い方。ilána は軽性なので、動詞は -a をとる。lamér- は lámo「掌」に -ér- がついてできた動詞で、命令形は語幹そのままの lamér。

    lúin áura ilána an álmarei, laméra ilanár.

    読み:ルーイン アウラ イラーナ アン アルマレイ、ラメーラ イラナール。

    lúináur-ailánaanálmar-ei,lamér-ailanár.
    とき昇る-<(軽いものが)>灯<主格>上手白月-<与格>掌を差し上げる-<(軽いものが)>星読み<主格>

    「白月の上手に灯が昇ると、星読みは掌を差し上げる。」

    星の司の記録の文体。星の位置は、an álmarei「白月の上手に」のように、ほかの天体との関係で言う。指さす代わりに掌を差し上げて示す。名前のある一つの星は、単数の ilána で指せる。

    sarénei, áura virá an ilánais.

    読み:サレーネイ、アウラ ヴィラー アン イラーナイス。

    sarén-ei,áur-aviráanilán-ais.
    本番-<与格>昇る-<(軽いものが)>言葉<主格>上手灯-<〜たちを>

    「本番では、言葉は星々のもとへ昇る。」

    日常で、練習とは違う本番の重みを言い聞かせるときの言い回し。練習の言葉は数に入らないが、本番の言葉は息となって祖先に届く、という考え方を表す。与格 sarénei を場面の枠に置き、読点で区切る。主語の virá は軽性なので、動詞は -a で受ける。

    drelésa aurbúl un aurándoi, ré aurénde selvá an ilánais.

    読み:ドレレーサ アウルブール ウン アウランドイ、レー アウレンデ セルヴァー アン イラーナイス。

    drel-és-aaurbúlunauránd-oi,réaur-énd-eselváanilán-ais
    焚く-<〜すべし>-<(軽いものが)>薪<対格>内に社-<与格><〜と(節)>昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)>息<主格>上手灯-<〜たちを>

    「社は薪を焚くべし。息が星々のもとへ昇りますように。」

    社の碑文や祀りの手引書に刻まれる当為法の文。主語を言わないので「人は」の意味になり、軽性の形をとる(当為法・3SG.LT)。ré+願望法で目的(祈り)を示す。aurándo「社」は重性o語幹で与格 -oi。度量衡の碑の mé duliþésa… と同じく、法定的・規範的な文書に当為法が用いられる例。

    drélim aurbúl si aurénde selvá an ilánais.

    読み:ドレーリン アウルブール シ アウレンデ セルヴァー アン イラーナイス。

    drél-imaurbúlsiaur-énd-eselváanilán-ais
    焚く-<私が>薪<対格>と昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)>息<主格>上手灯-<〜たちを>

    「薪を焚く。息が星々のもとへ昇りますように。」

    祀りの場で、炉に薪を焚いて祖先に祈りを届ける場面。drél-「焚く」は他動詞で、1人称単数は drélim(drél-im)。aurbúl(重性・子音語幹)が目的語。si は読点を伴わず、二つの文を同じ高さに並べる(統語論9.2節)。二つめの文は願望法で祈りの形にする。an ilánais は「星々のもとへ」で、挨拶の定型 aurénde selvá! ― an ilánais. と同じ前置詞句。星は数を言わず総称の複数 ilánai を用いる。

    lúin áuran ombára ilánai, þrínan éndrai.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、スリーナン エンドライ。

    lúináur-anombárailán-ai,þrín-anéndr-ai.
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>目を覚ます-<彼らが>人-<〜たちが>

    「十の灯が昇ると、人々は目を覚ます。」

    暦や儀礼の詞に似た書面の文。lúin 節は主節の前に置く。ombára ilánai は「十の灯」という星座名で、古い形 ombára が名前にだけ残っている。「十の灯」は通常の星の数えではなく、星を数えている意味にはならない。3複数の動詞は性を区別しない。

    lúin áuran ombára ilánai, seláura ólmar.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、セラウラ オルマル。

    lúináur-anombárailán-ai,seláur-aólmar
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>目覚める-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「十の灯が昇ると、年長者は目を覚ます。」

    書物・年代記向けの描写。lúin による時節節が主節の前に置かれる。áuran ombára ilánai は「十の灯が昇る」という星座名に基づく定型表現。主節の seláura は主語 ólmar に一致して軽性 3 人称単数。

    mé dulilán ilánan!

    読み:メー ドゥリラーン イラーナン!

    médulilánilán-an!
    <禁止・願いの打ち消し>消す<命令法><あなたが>灯-<対格>

    「灯を消すな。」

    親しい相手への強い禁止。mé に命令法単数のむき出しの語幹を続ける。禁止語 mé は強勢をもつ。

    þalíþim ilánan.

    読み:サリーシン イラーナン。

    þal-íþ-imilán-an.
    止まる-<〜させる>-<私が>灯-<対格>

    「私は灯を消す。」

    日常の室内での言い方。þalíþ- は þál-「止まる」に -íþ- がついた使役形。灯 ilána は軽性a語幹で、単数対格は ilánan。主語「私」は代名詞ではなく語尾 -im に表れる。

    górna ilána lóuvan.

    読み:ゴルナ イラーナ ローヴァン。

    górn-ailánalóuvan
    消える-<(軽いものが)>灯<主格>遠い

    「遠い灯が消える。」

    距離によって遠くの灯が自然と視界から失われる、中立的な用法。形容詞 lóuvan は名詞 ilána に後置し、軽性単数主格の形で修飾する。夜や雪煙の中での自然な見えにくさを含めるが、語そのものには距離による消失の意が強い。

    wéinsa élaur ilánan.

    読み:ウェーンサ エーラウル イラーナン。

    wéins-aélaurilán-an.
    なる<〜し終えた>-<(軽いものが)>昇りゆく人<主格>灯-<対格>

    「昇りゆく人は星になった。」

    死後一年のあいだは élaur として扱い、昇名が定まって系譜に書き入れられたのちにだけ用いる言い方。一年の忌明けに、改まった場と炉ばたの両方で聞く。

    wéinsa andaulóura némes ilánan.

    読み:ウェーンサ アンダウローラ ネーメス イラーナン。

    wéins-aandaulóuraném-esilán-an.
    なる<〜し終えた>-<(軽いものが)>祖母<主格><私>-<属格>灯-<対格>

    「私の祖母は星になった。」

    一年の忌明けを終えた家での、くだけた言い方。一年の間は élaur と言い、「星になった」と言ってはいけない。

    áuran ombára ilánai, duói dulíþan kelárai dulfáron.

    読み:アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥオイ ドゥリーサン ケラーライ ドゥルファーロン。

    áur-anombárailán-ai,duóidul-íþ-ankel-ár-aidulfáron.
    昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>その次に下る-<〜させる>-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>下ろし荷<対格>

    「十の灯が昇る。その次に、樵たちが下ろし荷を下ろす。」

    年代記の記事を読み上げる場面。決まった順の項目を、文1, duói 文2の形でつなぐ改まった用法。duóiは原因ではなく単に項目順を示す。第二節は動詞で始まる。

    wéinsa flíva ilánan

    読み:ウェーンサ フリーヴァ イラーナン

    wéins-aflívailán-an
    なる<〜し終えた>-<(軽いものが)>昇る魂<主格>灯-<対格>

    「昇る魂が星になる。」

    弔い・詩の語法。wéin-「なる」の完了形に、行き着く先を対格で取る(wéins-a ... ilán-an)。flíva は軽性a語幹の単数主語で、格接語はつかない。ここでは「鳥」ではなく、肉体を離れて星(祖先)になると言われる魂の詩語として使う。

    sneléra ilána un fléurei

    読み:スネレーラ イラーナ ウン フレウレイ

    snelér-ailánaunfléur-ei
    隠れる-<(軽いものが)>灯<主格>中に雲-<与格>

    「星が雲に隠れる。」

    雲に覆われて見えなくなる意。雲は「天の屋根」なので、星は屋根の下に身を引いた扱いになる。この語を霧について用いるのは語法として認められない。

  2. 星

    祖先の炉の火としての星。ilána selméir のように名前を添えて一つの星を呼び、複数 ilánai で星を総称する。

    áura ilána, mé ombér!

    読み:アウラ イラーナ、メー オンベール!

    áur-ailána,méombér!
    昇る-<(軽いものが)>星<主格><禁止・願いの打ち消し>指さす<命令法><あなたが>

    「星が昇る。指さすな。」

    親が子に言い聞かせる禁止の決まり文句。昇ってくる一つの星を言うので単数の ilána を使う。禁止は「mé+命令法」で言う。星は祖先の炉の火とされ、指さすことは禁忌である。

    dúla ilána an álmarei!

    読み:ドゥーラ イラーナ アン アルマレイ!

    dúl-ailánaanálmar-ei!
    下る-<(軽いものが)>星<主格>上手白月-<与格>

    「白月の上手で、星が流れた!」

    流れ星は「星が下りる」と言う。上から何かが下りてくるしるしとして警戒される。星の位置は指さずに、「an+与格」で白月との位置関係として言う。時制がないので、「流れる」とも「流れた」とも訳せる。

  3. 祖先の星

    「〈昇名〉の灯」の形で、偉大な祖先それぞれの星を指す。

    áura ilána ráimaros an álmarei.

    読み:アウラ イラーナ ライマロス アン アルマレイ。

    áur-ailánaráimar-osanálmar-ei.
    昇る-<(軽いものが)>祖先の星<主格>ライマル-<属格>上手白月-<与格>

    「ライマルの星が、白月の上手に昇る。」

    祖先の星は、単数の ilána の後ろに祖先の名を属格で添えて呼ぶ(名前のある一つの星なので、単数で指してよい)。星の位置は指さずに、「an+与格」で白月との位置関係として言う。系譜読みや星読みが、夜の時刻や祖先の祀りについて語るときの言い方。

    luuménde ilána aursáres sélvanan.

    読み:ルーメンデ イラーナ アウルサーレス セルヴァナン。

    luum-énd-eilánaaursár-essélvan-an.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)>祖先の星<主格>祖先-<属格>セルヴァン-<対格>

    「祖先の星が、セルヴァンを見守ってくださいますように。」

    祀りの席で唱える祈りの句。祖先の星は目上なので、「見る」の尊敬の補充形 lúum- を願望法で使う。強勢は -énd- に移り、3人称単数・軽性の語尾は -e になる。

解説

夜にともる灯火を指す語で、そこから星を指す語になった。星は昇っていった祖先たちの炉の火だと考えられているからである。星にはふつうの数詞も双数もつけてはならない。名前のある一つの星は単数 ilána に名前を添えて呼び、数を問わず「星というもの」は複数 ilánai で言う。「千の星」slúun ilánar は「数えきれない」という決まり文句。名詞句の終わりの不定の ín(「ある〜」)も、もとが「一」なので星には付けない。an ilánais「星々の方へ」は挨拶の返しだが、an ilánail「星々のもとで」は亡くなって祖先のもとにいることを言う祀りの言い回しで、言い間違えると「私はもう星々のもとにいる」と聞こえる。

文法

軽性・a語幹(語根に強勢)。対 ilánan、属 ilánes、与 ilánei、複主 ilánai、複対 ilánais、複属 ilánar、複与 ilánail。星の意味では双数をとらない。くだけた話し方では ilán。

語源

古高原語 *ilána。古い脱落の条件に当たるが、a がほぼすべての格に現れるので類推で復元された。

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